権威

瑠璃玉薊、それは、まるで深い海の底で静かに輝く宝石を思わせる、鮮やかな青紫色の球状の花を咲かせる、キク科の植物です。その花の姿は、王冠に飾られたサファイアにも例えられ、見る者をたちまち虜にしてしまうほどの美しさを持っています。その凛とした佇まいは、まさに「権威」の象徴と言えるでしょう。しかし、その美しさとは裏腹に、瑠璃玉薊は全身を鋭く硬い棘で武装しています。近づく者を拒絶するかのように葉を茂らせ、その威厳を示すかのように空に向かって真っ直ぐと茎を伸ばします。この対照的な二つの側面こそが、瑠璃玉薊の魅力をより一層引き立てていると言えるでしょう。瑠璃玉薊の花言葉には、「独立」「権威」「厳格」など、その凛とした姿にふさわしい言葉が並びます。それは、周囲に媚びることなく、自らの信念を貫き通す、そんな強さを表しているかのようです。まるで、逆境に立ち向かう人々に、静かなエールを送っているかのようです。