朝霧草:蘇る淡い記憶の花
- 朝霧草とは朝霧草は、その名の通り、まるで朝霧が降りたように無数の小さな白い花を咲かせる、ナデシコ科の一年草です。ヨーロッパの地中海沿岸を原産地とし、カスミソウの仲間としても知られています。その繊細な姿から、花束の中では主役を引き立てる脇役として用いられることが多いです。しかし、ふんわりと優しい雰囲気で、主役の花を引き立てながらも、決して埋もれることのない存在感を放つのも事実です。この花の可憐さにぴったりの花言葉は「蘇る思い出」。その昔、ヨーロッパで、ある騎士が愛する女性のためにこの花を摘んでいた際に、崖から落ちてしまったそうです。騎士は亡くなってしまいますが、その手には朝霧草が握られていました。この話が元となり、朝霧草は「愛」「純粋」「無垢」「感謝」といった花言葉を持つようになりました。花束に添えれば、大切な人に過去の思い出を蘇らせ、感謝の気持ちを伝えることができるかもしれません。