秋の七草、ヤマハギの花言葉
秋の七草の一つに数えられ、古くから日本人に愛されてきたヤマハギ。山野に自然と生え、秋になると枝いっぱいに赤紫色の小さな花を房状に咲かせます。その可愛らしい姿は、どこか懐かしさを覚えさせ、穏やかな気持ちにさせてくれます。ヤマハギは、マメ科の落葉低木で、日本各地の山野に自生しています。高さは2メートルほどになり、枝は細くしなやかに垂れ下がります。葉は3枚の小葉からなり、秋になると黄色く紅葉します。花は7月から10月にかけて咲き、赤紫色で蝶のような形をしています。万葉集にも歌が詠まれるなど、古くから日本人に親しまれてきたヤマハギ。その花言葉は「思案」「内気」「柔軟性」など。風に揺れる控えめな花姿が、物思いに耽る様子や、奥ゆかしい雰囲気を連想させます。また、しなやかにしなる枝は、どんな環境にも適応できる柔軟さを表しているかのようです。秋の野山で、ひっそりと咲くヤマハギの姿は、自然の力強さ、そして美しさを感じさせてくれます。忙しい日常を忘れ、穏やかな時間を過ごさせてくれる、そんな魅力にあふれた花です。