可憐さに秘めた強さ:美女撫子の花言葉
可憐で繊細な花びらを揺らす姿が愛らしい美女撫子。その名前の響きからは、日本古来の控えめな美しさを想像するかもしれません。しかし意外なことに、美女撫子は中国から渡来した花なのです。元々は唐撫子(からなでしこ)と呼ばれていましたが、日本の撫子と比べて花が大きく、その華やかな美しさから「美女」と冠されるようになりました。遠い異国から海を渡り、日本の地で愛されるようになったその姿は、まるで美しい異国の貴婦人のようです。日本の風土に馴染み、楚々とした中に華やかさも持ち合わせた美女撫子。その姿は、遠い昔に海を渡って新しい文化を伝えた人々のように、私たちの心を惹きつけて離しません。