小さな愛を伝える花: セントポーリア
鉢植えとして愛らしい姿を見せるセントポーリア。タンザニアという国の高い山にひっそりと咲く、イワタバコという花と同じ仲間です。その魅力は、なんといっても小さく愛らしい花にあります。まるでビロードのような光沢のある葉の間に、そっと顔をのぞかせる姿は、健気で守ってあげたくなるような可愛らしさです。花の色は、紫色や桃色、白色、赤色など、まるで絵の具を混ぜたように多彩なのも、心を惹きつけます。一重咲きのシンプルなものから、幾重にも重なる豪華な八重咲きまで、その姿は様々です。セントポーリアは、太陽の光がさんさんと降り注ぐ場所よりも、木陰でそよ風に揺れるような環境を好みます。ですから、室内でも比較的容易に育てることができ、多くの人々に愛されています。その可愛らしい花だけでなく、美しい葉も楽しむことができるので、花が咲いていない時でも、その姿は私たちに安らぎを与えてくれます。まるで小さな宝石箱を開けるように、セントポーリアは私たちの生活に彩りを添えてくれるでしょう。