都忘れの花言葉:もう会うことはない?
花言葉を知りたい
先生、『ミヤコワスレ』の花言葉に『別れ』ってあるじゃないですか?なんでそんな悲しい花言葉がついているんですか?
花言葉の専門家
いい質問だね! 実は、ミヤコワスレは、承久の乱で佐渡に流された順徳天皇が、都を偲んでこの花を愛したという言い伝えから来ているんだ。
花言葉を知りたい
そうなんですか!都を離れなければいけなかった天皇の気持ちを考えると、悲しい花言葉にも納得がいきますね…
花言葉の専門家
そうだね。でも、ミヤコワスレは、悲しみだけでなく、どこか凛とした強さも感じさせる花言葉でもあるんだよ。
ミヤコワスレとは。
「ミヤコワスレ」という花は、「別れ」という意味を持っているようです。
都忘れとは?
– 都忘れとは?都忘れは、4月から5月にかけて、小さく可愛らしい花を咲かせる多年草です。紫色やピンク色、白色などの花を咲かせ、その姿は控えめで清楚な印象を与えます。 ムラサキ科ワスレナグサ属に分類され、日本各地に分布しています。この花の名前の由来は、平安時代にまで遡ります。当時、都落ちした貴族が、この花を見て心を慰め、都への想いを忘れようとした、あるいは、都に残してきた愛しい人のことを忘れようとした、という話が伝えられています。このことから、「都忘れ」というなんとも切ない名前が付けられたと言われています。元々は「エゾムラサキ」という名の野草でしたが、都に持ち帰られ、品種改良が進められました。その結果、現在私たちが見ることのできる、より花が美しく、観賞用として優れた「都忘れ」が誕生したのです。都忘れは、その名前の由来から、「別れ」や「憂いを忘れる」といった花言葉を持っています。しかし、一方で、「強い愛情」や「誠実」といった花言葉も持ち合わせています。これは、都を忘れようとする一方で、心の中には大切な人への想いを持ち続けていた、当時の貴族の心情を表しているのかもしれません。
項目 | 内容 |
---|---|
開花時期 | 4月から5月 |
特徴 | 小さく可愛らしい花を咲かせる多年草。 紫色、ピンク色、白色など。 |
分類 | ムラサキ科ワスレナグサ属 |
分布 | 日本各地 |
名前の由来 | 都落ちした貴族がこの花を見て、都への想いや愛しい人のことを忘れようとしたという話から。 |
花言葉 | 別れ、憂いを忘れる、強い愛情、誠実 |
都忘れという名前の由来
– 都忘れという名前の由来ミヤコワスレ。その可憐な姿とは裏腹に、どこか哀愁を漂わせる和名を持つ花には、ある悲しい物語が込められています。時は鎌倉時代、承久の乱で敗れた順徳天皇は、佐渡へと島流しにあいました。京の華やかさとはかけ離れた寂しい景色が広がる中、天皇は都に残してきた家族や懐かしい日々を思い、心を痛めていました。そんな中、ふと目にしたのが、庭先にひっそりと咲く青紫色の小さな花でした。その美しさと健気さに心を打たれた天皇は、「この花を見ていると、都のつらい思い出を忘れさせてくれる」と呟いたと言われています。この話がもととなり、後の人々はこの花を「都忘れ」と呼ぶようになったと伝えられています。都を遠く離れ、故郷を偲ぶ天皇の切ない思いが、この花の名前に込められているのです。都忘れの花言葉は「別れ」や「しばしの別れ」。これは、順徳天皇の物語に由来するとも考えられています。また、「穏やかさ」や「誠実」といった花言葉もあり、これは都忘れの花が持つ、どこか控えめで優しい雰囲気を表しているのでしょう。可憐な花の姿と、その名前に秘められた哀しい物語を知ることで、都忘れはより一層私たちの心に深く語りかけてくるのではないでしょうか。
項目 | 内容 |
---|---|
花の名前 | 都忘れ(ミヤコワスレ) |
由来 | 承久の乱で佐渡に流された順徳天皇が、都を偲ぶ哀しみを忘れさせてくれる花として名付けたという言い伝えによる。 |
花言葉 | 別れ、しばしの別れ、穏やかさ、誠実 |
切ない別れの象徴
淡い紫色の花が愛らしいミヤコワスレ。その花言葉は「別れ」。切なく、胸を締め付けるような響きを持つ花言葉ですが、一体なぜこのような花言葉が付けられたのでしょうか。
その由来は、歴史上の悲話と結びついています。鎌倉時代に幕府と戦い、敗れて佐渡へと流されてしまった順徳天皇。都を遠く離れ、二度と戻る事のない故郷を想う天皇の心情を慰めるように、ひっそりと咲いていたのがミヤコワスレだったと言われています。都を忘れさせてくれるほど、可憐で美しい花。しかし同時に、もう叶うことのない望郷の念と重ね合わせ、「別れ」の象徴として、人々の心に深く刻まれたのかもしれません。
愛らしい姿とは裏腹に、どこか哀愁を漂わせるミヤコワスレは、愛する人との別れ際や、もう会うことのない人に贈る花として用いられることがあります。それは、もう会うことのない大切な人への想いを、言葉ではなく、この花に託して伝えたいという、日本人ならではの繊細な感情表現と言えるでしょう。
花 | 花言葉 | 由来 | 特徴 |
---|---|---|---|
ミヤコワスレ | 別れ | 順徳天皇が京を懐かしむ心を慰めたという故事から。 | 愛する人との別れ際や、もう会うことのない人に贈る花として用いられる。 |
新たな出発を祝う花
新たな旅立ちの時、そこには期待と不安、そして大切な人との別れの寂しさがありますね。そんな複雑な想いが交錯する中で、贈る花に込められたメッセージは、言葉以上に相手の心に深く響くものです。「ミヤコワスレ」という花をご存知でしょうか? その名の通り、忘れられない思い出を象徴する花として知られていますが、「別れ」だけを意味するわけではありません。
ミヤコワスレには、「再び会う日まで」「あなたを忘れない」といった花言葉も存在します。この花言葉には、たとえ物理的な距離が離れても、心は繋がっている、そしていつかは再会できるという希望が込められています。
卒業式や転勤など、人生の新たなステージへと進む際、大切な人と別れることも少なくありません。そんな時、ミヤコワスレは、新たな門出を祝福し、再会を誓い合う花として贈るのに最適です。
小さくて可憐な姿のミヤコワスレですが、そこに込められたメッセージは、新たな出発を迎える人の背中を優しく力強く後押ししてくれるでしょう。
花 | 花言葉 | 意味・シーン |
---|---|---|
ミヤコワスレ | 忘れられない思い出 再び会う日まで あなたを忘れない |
別れの寂しさだけでなく、再会への希望を表す。 卒業式や転勤など、新たな門出に最適。 |
都忘れを贈るとき
– 都忘れを贈るとき
都忘れは、その名の通り「忘れ得ぬ想い」を象徴する花として知られています。小さく可憐な花姿からは想像もつかないような、力強い花言葉を持つ花です。
都忘れを贈るシーンとして特に多いのは、恋人との別れ際です。「あなたを忘れない」という一途な想いを込めて、この花を贈ることで、離れていても心は繋がっていることを伝えられます。
また、遠方に住む友人や、しばらく会えなくなる友人に対して、再会を願う気持ちを込めて贈るのも素敵です。「また会いたい」「あなたのことを大切に思っている」というメッセージが、相手にきっと届くでしょう。
さらに、新たな門出を迎える人への贈り物としても、都忘れは最適です。卒業、就職、引っ越しなど、新たなスタートを切る人へ、これまでの思い出を忘れずに、未来に向かって進んでほしいという願いを込めて贈ることができます。
このように、都忘れは、贈る相手や状況によって、様々な想いを伝えることができる花なのです。
贈る相手 | シーン | メッセージ |
---|---|---|
恋人 | 別れ際 | あなたを忘れない 離れていても心は繋がっている |
遠方に住む友人 しばらく会えなくなる友人 |
再会を願うとき | また会いたい あなたのことを大切に思っている |
新たな門出を迎える人 | 卒業、就職、引っ越しなど | これまでの思い出を忘れずに、未来に向かって進んでほしい |